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教室から抜け出し、屋上に行った俺は妙な興奮に襲われた。
鳥肌が立つような、身体の芯から熱くなるような例えようのない興奮に
屋上のフェンスにもたれかかりながら目を瞑り、風に吹かれながら感じていた。
「久しぶりの……仕事か」
俺は無意識の内に一言だけ呟いてしまった。
結局シャーペンを買うのも、昼飯を食うのも忘れたまま教室に戻った。
軽くみんなにチラッと見られはしたが、きっと俺の事が好きなんだと勝手に解釈して席についた。
早く夜になってくれと心の中で思いながら机に体を預けて今度こそ深い眠りについた。
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