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エレベーターに乗り19階のボタンを押した。エレベーターは揺れを一切感じさせずに動き始める。静かで機械の音も聞こえなかった。
10秒程乗っていると19階の数字が光り着いたことを知らせて静かに扉が開く。俺はそこでエレベーターを降りる。
その階にいる人は老若男女様々で、まだ小学生くらいの子供もいれば70歳を越えたお爺さんやお婆さんもいた。
俺は廊下にいるみんなに軽い挨拶をしながら奥に進んでいく。
奥に位置する部屋の扉を静かに開けると中は学校の教室くらいの広さだった。 その部屋の真ん中にはソファーがコの字に並べられ、その真ん中に机が置かれていた。
その机の上には多種多様のお菓子が散らかされていた。
そしてソファーの向こう側にはしっかりとした木造られた机が置かれており、その机が本部長の座る席である。
何故本部長の席が19階という中途半端な階にあるかと言うと、20階は表向きの会社の社長の階になっているからだ。
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