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迅斗と優子も涼子と同じ意見だったらしく、俺を見ながら頷いていた。
しかしそれを見ていた男性──雅 銀駕[ミヤビ ギンガ]──とその隣に座る女性──雅 知里[ミヤビ チサト]──は違う意見だったらしい
「いやいや、光一ならそのくらいの力はあるだろうな!」
銀駕さんは俺の方を見ながら豪快に笑った。その隣に座っている知里さんも口に手を当てて目を細めてクスクスと静かに笑っていた
銀駕さんと知里さんは俺らの『国立スパイ養成学校』の時の先輩だ。そして名字からわかるように結婚している。
銀駕さんと知里さんは4年前に『国立スパイ養成学校』が閉鎖される時に最終学年だった人達で後日卒業していた。その後2人は婚姻届を提出して式を開いていた。
俺達4人や他にも銀駕さん達の同級生や友達、教員の人達と大勢の人が呼ばれて壮大に祝った。
そして俺の力を知っている少ない人達でもある。学生時代に知里さんを助ける時に使用して、それを銀駕さんに見られていたので説明した。
あの頃は3秒の間だけ“刹那”を発動することが出来た。そしてまだ発動後に後遺症が現れるようなこともなかった
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