日常と言う名の平和

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「お待たせしました!」 さっきの販売員のお姉さんが、今にも破れそうなパンパンな紙袋を2つ手に持ち、重そうに走って来た。 「すいません。申し訳ございません!後藤様と小林様の教材は、在ったんですが、橘様の教材がまだこちらに届いて無いようなので、届き次第にこちらからご連絡させて頂きます。」 「あっはい。お願いします。」 てっきり届いてるはずだと思い込んでた物に、無いと言われて、俺は間の抜けた返事をした。 「優、残念だね。連絡入ったら、また一緒に買いに来よう。」 俺の間の抜けた返事を、渉がショックを受けていると勘違いしてか、気を使う様に、俺に喋り掛けてきた。 その頃恭平は、販売員のお姉さんの手を取り、周りに薔薇を咲かせながら、また臭い台詞を言っていた。 .
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