1章 入学

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私とした事が、確認もせずに焦って醜態を晒してしまうなんて……恥ずかしい限りです。 二度とあんな醜態を晒さない様にしないと… まぁ、落ち込んでいても仕方ありません。 今は、学校について考えなければ!! ギルは両手で頬を数回叩くと食堂へのドアを開けた。 「皆様おはようございます」 中に入ると既に朝食を食べていた。 「おはよ!!ギル」 サラお嬢様は今日も可愛らしいです…朝からその笑顔を見るとテンション上がりますよ。 「うむ」 旦那様…威厳に満ちた表情をして新聞を読んでいらっしゃいますが、残念ながら、ズボンのチャックが開いてます…/// 「……」 奥様からは挨拶が……!?あれ?スープが入っている皿に顔を突っ込んでません?えっ?ピクリとも動かないんですけど…まさか、とうとう… 「シスカ叔母さん、スープに顔を浸しながら寝たらダメですよ??」 寝てるんですか…死んでなくて良かったです。苦笑 ん?…疑問に思ったんですが、1人多い気がします。 あの方はもう学校に行ってらっしゃるはずですし… 「ギル様、久しぶりです」 あれ?幻聴でしょうか…ここに居るはずの無い人の声が聞こえました。
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