0章 始まりの朝

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まず一番最初にしなくてはいけないのが、使用人達を起こす事です。 私の部屋は3階で客室と同じ階で他の使用人達は2階なのでわざわざ階段を降りないといけないんですよ。 階段を降りた私は歩きながら軽く手を3回程叩きます。 すると、皆さん有能な方達ばかりなので、手を叩いた音で起きてくれるをですよ。 素晴らしいですね。 皆さんが起きたのを確認すると、4階に上がり次の仕事を始めます。 次の仕事は、旦那様達をコーヒーと紅茶を持って起こしに行くことです。 もしかしたら、次の仕事が1番難しいんじゃないですかね。 取り敢えず、旦那様と奥様を起こしに行きます。 旦那様と奥様の部屋は4階に上がって目の前にあります。 軽く2度ノックし、部屋に入ります。 「おはようございます」 朝に弱いお2人は起き上がるのが遅いです。 「おはよう、ギル。私にコーヒーと新聞を」 約1分たってから旦那様は起きられました。 起こしに来た意味があるのでしょうかね?笑 旦那様は新聞を読みながらコーヒーを飲まないと朝が始まらないらしいです。 「お…は…よう、ギル」 旦那様が起きられてから5分後、奥様は何故かいつも死にそうな感じで起きます。 不思議な方です。 吸血鬼かなにかですか? 取り敢えず、奥様に紅茶を渡します。 私的には紅茶よりポー●ョンを渡した方が良いような気がするんですけどね。 まぁ、何はともあれ今日はいつもよりも早く起きて下さったので私は嬉しい限りですよ。 さて…次はお嬢様ですか… 因みに、旦那様の名前は【ハル】奥様の名前は【シスカ】って言うんですよ。
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