0章 始まりの朝

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私は今、お嬢様の部屋の前に居ます。 ドアを開ける気にならないのは何故でしょう? 答えは簡単です。 部屋からどす黒いオーラを感じるからです。 起こすな!!って感じのオーラですね。 しかし、私も仕事なので入ってお嬢様を起こさなければならないのですが、やっぱりキツイですよ、起こす時が1番怖いですもん。 まぁ、男は度胸と言う言葉を胸に秘め、いざ戦場へ!! 「お嬢様、朝なので起きて下さい」 シュッ!! ビィィィィン ドアを開けた瞬間ナイフが飛んできて、ギルはそれを紙一重でかわした。 ナイフはギルの頭があった所に突き刺さっている。 あははははは、起こしに来てドアを開けた瞬間ナイフを投げられるなんて産まれてきて初めてですよ。 コンクリートに半分も突き刺さってますよ。 明らかに殺す気でしたね。 「お嬢様、私でなければ死んでいましたよ?」 「スー…スー…」 寝息の音しか聞こえない。 寝ている状態でナイフを正確に投げるなんて流石お嬢様。 でも、私以外だったら確実に死んでたので少しお仕置きが必要ですね。
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