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木「植物は生きておる。この世界で木が喋るのなんて普通じゃないか。」
ほっほっとまた木は笑った。
梓「いやいや、普通じゃないと思うんですけど……。」
木「ん?お主よく見ると容姿は人間ではないか。なんでこの世界に来た?」
梓「そんな事言われても……。」
あたしは、ただ森に散歩に来ただけだし……。
大体世界、世界って言ってるけどここ日本だし。地球だし。
意味が分からない。
木「うむ……さては導かれたんだろう。神様に……。」
梓「はい?神様?そんなのいないよ。」
木「ここは、お主が居た地球では無いのだ。神様は存在している。今日も我等を天界から見守っているのだ。」
梓「えっ……と、地球じゃないってどういう意味?」
木「そのままの意味じゃよ。ここは聖なる世界キル・フライ・ヘニールじゃ。皆はキルニーと言っておる。」
梓「キルニー?あたしが住んでた場所は!!?」
木「今は時間が止まっているじゃろう……。
そなたは使命を果たさなければいけないみたいじゃな……。」
梓「へ?し、使命?何でそんな事木に分かるっていうの!!?」
木「そなたが今着ている服でな……。」
梓「服?」
あたしは、自分が着ている服をまじまじと見た。
梓「か、変わってる!!」
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