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誰かこの空を見てるかな? 月が一人でたたずんでるの 綺麗なんだけど悲しそうなの   誰か助けてあげて 側にいてあげて   僕じゃダメなんだ だって僕には何もないから…     しばらくしてから月を見ると悲しさが消えて 同時に輝きも消えそうになってた 何で誰も助けないんだ あんなに苦しそうなのに   僕じゃダメかな? でも僕には何もない…     再び月を見るともう何も感じられなかった 今まで輝いてたのが嘘みたいに… 結局誰も助けなかったんだ 側にいなかったんだ どうせ誰もいないなら… 僕が行こうかな     …近づいてみると月は冷たく微笑んだ   間近で見る月は綺麗で でも儚かった   「私に近づかないで あなたもいなくなるのでしょう?」 周りには氷の塊が… たくさんの生き物が入ってた 月は涙を流してた       「僕には何もないけれど 側にいて話をするくらいなら出来るよ 凍った生き物達も僕が暖めて元に戻すから だから…もう泣かないで」
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