少年、衝撃発現

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自分の兄の就職先とと同じ学校に進学してしまったのが運の尽き。しかも担任ときた。 私立とは言えそれはないだろうと校長の采配を疑いたくなってくる。 ヤツの“おかげ”でクラス委員にされて以来、私の今年度はボロボロだ。本来は担任がやらなければならないような雑用まで“忙しい”の一言で押し付けられてしまう。 「あぁ、本当にあっちぃ」 言ってもどうにもならないと分かりながらも文句をつけずにはいられない。 大きく開け放した窓からは気休めにもならない様な風しか入ってこない。逆にギラギラとした太陽光が入り込んで、窓に背を向けて座る私を後ろからジリジリと焼き付ける。  
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