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ご主人様から
おやつをもらった
丸くて大きなクッキー
｢にゃあ｣
と、お礼を言えば
頭を撫でてくれた
クッキーをくわえて
廊下に座った
ポカポカと
気持ちが良い
｢にゃあ｣
花火が話しかけてきた
｢どうしたの？｣
｢それ、美味しそう｣
羨ましそうに私に
言ってきた
｢駄目だよ、これは私のだから｣
花火は
この家の飼い猫じゃない
どこから
来た猫なんだろ
｢私、ご主人様いないもん｣
あぁ、いないのか
野良猫さんなのか
パキンッ
前足でクッキーを
はんぶんこした
｢あげる｣
片方を
私は食べた
もう片方を
花火が食べた
食べ終わると
花火は私に言った
｢ありがとう｣
嬉しそうに微笑んだ
私も嬉しくて
微笑んだ
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