プロローグ

2/2
46人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
     チリンッ……  チリンッ……  ひっそりと静まりかえった真夜中の町に響く、美しい音を奏でる金色の鈴二つ。  その鈴を鳴らすは、  黒白の二匹。  白のベルトに鈴を付けた首輪をする、黒猫  黒のベルトに鈴を付けた首輪をする、白猫    夜空に映える満月を目指して、足音を立てることも無く、  寄り添うようにお互いの隣を歩く二匹。  黒白の二匹を優しく照らし、進む道を示してくれる満月。  だが、満月に照らされ道に映し出された二匹の影は──  決して、猫の"それ"では無かった……。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!