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チリンッ……
チリンッ……
ひっそりと静まりかえった真夜中の町に響く、美しい音を奏でる金色の鈴二つ。
その鈴を鳴らすは、
黒白の二匹。
白のベルトに鈴を付けた首輪をする、黒猫
黒のベルトに鈴を付けた首輪をする、白猫
夜空に映える満月を目指して、足音を立てることも無く、
寄り添うようにお互いの隣を歩く二匹。
黒白の二匹を優しく照らし、進む道を示してくれる満月。
だが、満月に照らされ道に映し出された二匹の影は──
決して、猫の"それ"では無かった……。
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