安息の時間

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「では皆さんをお部屋にご案内しますね」 加奈子さんはそう言って全員を二階に誘導する。 どうやら全員1人部屋のようだ 「ねぇ、リノちゃんと私を相部屋にできない?」 瑞穂さんが唐突に言う。 「え、えぇ・・・構いませんけど」 しかし 「・・・1人で、いい」 「え?」 瑞穂さんと加奈子さんが同時に言った。 「1人で・・・大丈夫」 「そ、そう?じゃあ何か困ったらお姉さんに言ってね」 あのリノって子、人見知りなのか? 「栗生さん?栗生さーん?」 「へ?」 「お部屋、こちらですよ」 「あぁ、ありがとう」    「では今から30分後、正午に食堂にお集まり下さい。階段を下りて右手にありますので」 「わかった」 そう言ってオレは熱のこもった部屋に入り、荷物の整理を始めた。 結構さっぱりした綺麗な部屋で、テレビやエアコンもある。 正直物騒な所じゃなくてホッとした。 さて、窓を開けてとりあえず部屋の熱気を・・・ アレ?はめ殺し? 開かない・・・しかも強化ガラスっぽい作りだ。 後から聞いとくか。
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