ポプラへ

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ピンポーン―― 玄関のベルが鳴る。 また茉莉か・・・ オレは栗生慧、高校3年生だ。 今来たのは近くに住む同い年の大和茉莉。 オレと茉莉は二人とも早くに両親を亡くし、互いにサポートし合いながら過ごしてきた。 言わば家族同然だが・・・やはり世話を焼かされ過ぎるのも厄介なものだ。 ピンポーン―― ピンポーン―― 「はいはい、わかったよ・・・ったく、今日は何しに来たんだ・・・」 軽く愚痴りながら玄関を開ける。 「もー、居るならさっさと出てよね」 ホラ早速コレだよ・・・ 「悪かった、で、用件はなんだ?」 「フフ・・・驚かないでよ」 なんだこの間は、気色悪いな 「なんと、ペンションペア招待券の懸賞が当たったのだ!!!」
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