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「で、なんだその妙な嘘は」
「ウソじゃないよ、ホラ❗」
お・・・珍しく事実のようだ。茉莉の見せた紙には確かにそのような事が書いてある。
「どこで当てたんだこんなモン」
「あぁ、ダイレクトメールが来てたんだけどね、こう、ビビッと来たというか」
「で、送ったら偶然当たったと」
「何を言うか、予定通りの当選じゃ♪」
いつもの調子でふざける茉莉
「しかしこのポプラってペンション何処にあるんだ?」
「それがネットで調べても中々出てこなくて、都内の山間にある事しか・・・」
「ふぅん・・・胡散臭いな」
「ま、まさかアンタ私の好意を無駄にする気じゃ・・・」
「いやそうじゃないがそんな妙な所に行くのは・・・」
「お、ね、が、い♪」
・・・クソ、この顔には弱い
「し、仕方ないな・・・わかったよ」
「やったぁ♪じゃ、明後日出発だから朝8時には私ん家の前に来てね!それじゃ!」
「あぁ、それじゃ・・・って明後日!?急だろ!」
そんなオレの言葉を無視して彼女はさっさと帰って行った。
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