①番

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穴の中でじっとしていると、2人の兵士が穴のそばを通りかかった。 「……ったく、あの親バカ親父!なんとかならねぇんかな?姫はもう14歳だぜ?別に外出くらいいいんじゃね?」 「お前、いま言ってたことが王様にバレたら首が飛ぶぞ。」 「大丈夫大丈夫!誰も聞いちゃいねぇよ。」 「俺がいる(笑)」 「お前は王様と話せるほど身分が高くないだろ。」 「うるせーな!お前もだろ!」 「それにしても、王様の娘ってのも大変だな。城から抜け出せられないんだぜ……」 ……… そんな会話をして兵士は行ってしまった。 姫が抜け出した…か。14歳になった娘がいなくなって心配した王様が、城中の兵士や騎士に捜索させてるのか…
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