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「あ~…しんどいっ」 なんとか見つからずに逃げ切った私が駆け込んだのは屋上。 昼休みにはたくさんの生徒で賑わうこの場所も、今は風の音くらいしか聞こえない。 そんな屋上の隅に座り、フェンスにもたれかかりながら空を見上げた。 晴れなのか、曇りなのか。 なんだか煮え切らない天気。 ……まるで今の私の心の中みたいだ。
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