少女の日の熱病

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風が吹き付ける、お昼の12時ジャストに私は学院を脱け出してカシーストのお城へと急いで足を運ぶ。 息を切らしながら、野原を駆け、花を踏んずけ、遠く彼方に聞こえるシスターの声も無視しながらただ、走る。 そこには時計塔があるのです。 唯一、こんな荒んだ世界から 隔離された取って置きの場所が。 そのお城の最上階の扉を開けると 大きな歯車 小さな歯車 たくさん羅列し廻っていて、私の心をだんだんと蝕んでいく様。    
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