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その後の俺は、ブツブツと海への呪いの言葉を呟き続けていた。
他にも生徒会のメンバーはいるのだが、家の用事やらサボリやらで今日は俺と海の二人だったので、海がいなくなった今、一人きり。
「海のやつ…明日は購買でパンやらジュースを目一杯買わせてやる……!!」
―――ガチャ
俺が変な宣言をすると同時に、今日は用事があると来ていなかった、1年の若葉 一哉が入ってきた。
「先輩…?
どうかなさったんですか?」
俺は一哉の問いに、待ってましたとばかりに話し出す。
「一哉…、海がまた!――――――」
「そうだったんですか。
まぁ、海先輩も悪気があったわけではないですし、俺が手伝いますから機嫌直してください?」
にっこりと笑った一哉は、本当に自分の後輩なのか?と心配になる程に格好良かった。
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