薔薇

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「あれ?葵だ。」 「一哉、知り合い?」 俺は、昨日帰ってしまった海に奢らせるべく食堂にいた。 買いに走った海を待っていると、一哉が聞き覚えのある名前を口にする。 「友達です♪ でも、おかしいな…。 あいつ、滅多に食堂には来ない奴なんですよ…。」 一哉は困惑気に葵という人物を見る。 俺も、それにしたがって一哉の視線を追う。 そこには、スラッとした黒髪の美少年が立っていた。 「えっと、もしかしてあの黒髪サラサラヘアな美少年が“葵”君…?」 俺が尋ねると、一哉はコクリと頷いた。 .
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