始まりはいつも

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「葵、帰ってきたぞ」 俺は毎度の如くパシリから帰ってきてよろず屋の扉を開けた。 「やあやあフウタか。ご苦労」 葵は珍しく起きていてソファーに座ってくつろいでいた。 人に労働させておいてコイツは…… まぁ別にいいけど。 「葵、これどこに置いとく?」 俺はビニール袋を軽く持ち上げて誇示する。 「そこいらに置いといてくれ。僕様はこれから仕事に入る」 「そうか?なら俺はもう帰るぞ?」 「ああ、わかった。またご飯を作りに明日来てくれ」 「はいはい」 俺は適当に返事をしてよろず屋から飛び出す。 そしてやる事もないので街の中を適当に歩きまわる事にした。 ……そういえば胡桃さんに煙草のお使いを頼まれてたな。 友さんには発泡酒だったっけ。 ……どっちも未成年には買えないじゃねーか! あの二人絶対わざとだな!? とはいえ約束を破るのもアレだし…… 探しにいくか。
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