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さて、部屋に戻る前に友さんに発泡酒を渡さないと。
そう思い、友さんの部屋の前に向かった。
いってもすぐ隣りだけど。
「友さん。頼まれてた物買ってきましたよ」
そう言っても返事無し。
「友さーん?」
大学かバイトにでもいってるのか?
俺が立ち去ろうとすると部屋から動物が唸るような声が聞こえてきた。
「う゛ぅ……フウタ君待っでぇ……」
友さん……
絶対飲んでるな……
「大丈夫ですか?なんか具合悪そうですけど?」
「い゛いからぁ」
ふむ
いいと言うなら……
「お邪魔します……っておわっ!」
ドアを開けて中に入ろうとしたらすぐそばに友さんが寝てて危うく踏みそうになった。
ていうより酒臭い!
よく見れば部屋の中に一升瓶が何本も転がってるし。
「ふうたくぅん……み、み……」
「み?」
「水ちょぉうだい……」
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