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退屈な授業も終わり、校内ではたくさんの学生が思い思いの時間をすごしている。
「颯く~ん💕」
遥奈だ。
手を振って、いつもの営業スマイルで応える。
昨日、帰り際に休講案内の前に一人で立っていた彼女。
俺が横に立つと、驚いた様に顔を見、ちょっと顔を赤くして、目を伏せていた。
際立って美人なわけではないが、大きな目をクルクルと、可愛らしい感じの女の子だ。しかも、胸が大きい…。
「休講あったん?」
と、わざわざ遥奈の顔を覗き込み、とびきりの笑顔で声を掛けると
赤かった顔は、更に赤さを増し、
「な、なかったよ。」
と少し上擦った声で、答えてくれた。
それを見て、俺は、
【よしっ!いただき~♪】
というわけで、その後、名前とケー番を聞き出し、今日に至るということだ。
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