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布団の上で尻尾を揺らしながら、ゆっくりと考えを巡らせていると、物凄い勢いで扉が開いた。
「ネコちゃん!ただいまぁ!」
アイツは満面の笑みでそう言うと、こちらに向かって駆け寄りギュッと俺を抱き締めた。
「ねぇ、何して遊ぶ?」
アイツの声と俺の背中を撫でる手は、とてもとても優しかった。
だから少し感動してしまって、俺はちょっと油断してたんだ。
「今日はカリマス美容師ごっこね!」
ニコニコしながらそう言うと、アイツは俺の毛をギュッと引っ張った。
…あぁ、逃げれば良かった。
やっぱりヨーチエンジは恐いわ。
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