始まり…

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「俺の名前は、神崎大地だ。 よろしくな!」 この大地と名乗る男は、迷宮迷路に招かれた1人である。 東京在住の20歳。 大学生。   「私は、天野雷です。」 そう名乗る雷も、招かれた客である。 こちらは、東京在住の18歳。 高校生。   「此処は、本当に日本の地下に在るのか?」 歩いている足を止め、大地が言う。   「そう信じるしかないでしょう。」 冷静な雷は、歩きながら言う。   「おい雷! ちょと疲れた。 休もうぜ。」 大地は、だらけた口調で言う。   「年上なのに情けない。」 小声で言う。   「今は、我慢してください。 食料が無いのなら、少しでも、歩いておいた方がいいでしょう。」 雷は、目の前の角を曲がる。   「だから早いって…」 急いで雷を追い角を曲がる…
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