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ガチャ…ガチャ…
鍵が外れドアが開く
もちろんだが巧と綾奈は未だに気付いていない
相当頭に血が昇っているのだろう
「たっく~ん!パパが遊びに来たよ~!」
「巧~!お兄ちゃんが来たよ~!」
「本気で監禁してやろかこのクソガキィィィィィィィィィィィィ!!!!」
「やれるもんならやってみろよ変態!」
玄関には巧の父と兄を名乗る男が二人
そして当の巧は綾奈の両手を後ろで縛り怒鳴りながら馬乗り状態
何処の誰が見ても男が少女を監禁し、いかがわしいことをしようとしているようにしか見えない
まさに犯罪の瞬間だ
「……たっくん…?」
「……巧…?」
巧の父と兄を名乗る男達は唖然とした顔で巧の名を呼ぶ
それにやっと気付いたのか巧の顔は絶望一色に染まり異常なまでに冷汗をかく
「親父……兄貴………何で此処に……」
「え?巧のお父さんとお兄さん?」
綾奈はさっきまでとは違い呑気な声で言う
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