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「ねぇ…変態さん…僕を監禁してどうする気?」
一人称は僕なんて珍しいな…
余計なことに意識が向いている、これが現実逃避なのだろうか
てか別にどうもしません
「ひ…秘密…」
なんとか口が開いた
とりあえずでこう答えてしまった
「…やっぱり趣味で監禁してるの?」
「それは違う!」
ここは否定しないと色んな意味で危ない
変な沈黙が流れる
ついでに俺の冷や汗も流れる
実際は二分ぐらいだろうけど俺には一時間ぐらいに感じた
「変態さん…名前は?」
「なんで俺の名前聞くんだよ…」
「ずっと変態さんって呼ぶのはなんか可哀相だし…とりあえずかな」
とりあえず…ねぇ…
「…俺は七瀬 巧だ」
真面目に答えちゃった自分がなんか痛々しい…
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