薔薇と、冠と

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突然の銃声が耳を刺す。 立て続けに、子供の泣き声と女性の悲鳴が空気を劈いた。 「話、くらい…っ、聞いて貰えない、かなぁっ」 発砲を続ける銃口から逃げ、息を切らしながらも長身が言うと相手の女性が静かに返す。 直も発砲を続けながら。  
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