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これに関しては母にも理由がわかりません。
白くてふわふわの彼と眠りたい母は、必死です。
無理矢理抱いてベットへ。
しばらくすると、母が苦笑いしながら怒って寝室から出てきました。
『ちょっと聞いて。
狂四郎、寝たふりするのよ。』
はっ?
彼は猫のはずですが!?
母の話を聞くと、何度か逃げ出そうとした彼を、強引にベットに押し込み、なんとか一緒に横になったそうです。
観念した感じの彼も、目を閉じ、いびきをかきはじめた頃、母もうとうと・・・しはじめると、
急に、さっきまで腕の中にあったふわふわの感触が消えたそうです。
ふと目を開けると、スタスタと部屋を出る白い後ろ姿が・・・
母はおかしいやらムカつくやらで、『タヌキ寝入りしてたのよ!?猫のクセに!!』と、悔しそうに私に訴えていました。
私は、彼が母の寝室を抜けて、どこに行ったのか探して見ました。
案の定、妹の寝室にいました。
このタヌキ寝入りは、私も経験したことがあります。
すごいウマいですよ~!
やっぱり猫じゃないな・・・と思った事件でした。
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