第1章

2/13
前へ
/85ページ
次へ
あれから2年の月日が流れた。僕は両親と雪が死んだ後、祖父母の家に引き取られたが丸々1年間引き込もってた。高校受験も受けず今は高校には通ってない。 1年後の命日にこのままじゃいけないと思い、何とか立ち直る事ができた‥‥‥と思う。 正直、今でも両親と雪の事を思い出すとかなり悲しくなる。自然と涙が流れてしまう時もある。 今日は両親と雪の2年目の命日、三回忌だ。 僕は1年に1回、この日だけ両親と雪のお墓に足を運んでる。 何故1年に1回だけかは、ここに来ると自分も3人の所に行きたくなってくるからだ。 最初の頃の僕なら迷わず自殺していただろう。 現に1年前の命日に自殺未遂を起こした事がある。手首を切ったのだ。 しかし、すぐに祖父に見つかったおかげで助かった。 その後、散々祖父に怒られた。あそこまで怒られたのは生涯であれだけだろう。 しかし、あれだけ怒られたおかげで引きこもりからも抜け出すことができた。祖父にはこれ以上無いほど感謝している。
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

331人が本棚に入れています
本棚に追加