夏猫

第１章

お墓に着いた僕はまずお墓の掃除をすることにした。
１年間手付かずなので雑草が茂っていたり、苔が生えていたりしていた。
最初に僕は周りの雑草を抜くことにした。僕の腰ぐらいの高さまで伸びてきている。
これ以上放っておくと大変な事になるな。
僕は軍手を着けて草を抜き始めた。

３０分ぐらいたっただろうか。何とかお墓の周りの雑草はほとんど抜く事ができた。
抜いた草はお墓の隣にある林の中に捨ててきた。

次は墓石の掃除だ。墓石には苔が生えていてかなり汚かった。
僕は近くの小川から汲んできた水を墓石にかけ、雑巾で拭き苔を落としていった。
これはさっきより早く終わり、２０分もすれば綺麗になった。

これでお墓の掃除は終わったな。
僕はお墓を綺麗に出来てすっきりした。後はお参りをするだけだ。

僕は墓石の前に立ち手を合わせて目を瞑った。そして、これまでの１年間の事を報告する。

報告し終わり目を開けると周りの景色が滲んでいた。
おそらく今の僕はものすごく情けない顔をしているのだろう。