第1章

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「実はね‥‥‥今日バイトに来るはずの人が急に辞めちゃっのよ。」 「えっ?どうしてですか?」 「その人のご家族の方が病気で倒れてね、それでね看病をしに地元に戻らないといけないらしいの。今朝、謝りにきたのよ。」 なるほど‥‥つまり、今から僕にバイトに来てほしいんだ。 「じゃあ、僕が今から行きますね。」 「えっ、いいの?」 「はい。」 「‥‥‥‥ごめんね?せっかくのお休みに。」 受話器の向こうから申し訳なさそうにそう言ってきた。 「いえ、気にしないでください。本田さんには色々と助けてもらいましたからまぁ、それのお礼みたいなもんですよ。」 「うん、ありがとね。」 「いえ、じゃあ、また店で。」 「うん。本当にありがとう。」 そして、受話器を下ろした。さて、早く行かなきゃな。僕はさっそく準備を始めた。
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