第1章

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しかし‥‥この子はどうしようかな。寝てるし、大丈夫かな。 僕はそれほど深く考えず部屋を出ていった。 バイト先のお店は喫茶店でアパートから10分ぐらいの所にある。僕は炎天下の中、走ってお店に向かっていた。 「暑っ‥‥。」 走ったおかげで5分ぐらいで着くことができた。 お店に入ると涼しい空気が僕を包み込んだ。 「あっ、来てくれて本当にありがとう。 さっそくお願いね。」 中では本田さん一人が慌ただしくお店の中を走り回っていた。 まぁ、調理から接客、レジとそれを1人でこなすのは無理がある。 幸いまだ客の入りが少ない方だった。 僕はさっそく接客とレジに回った。 普段は今日辞めた人と二人でやる接客も、今日は僕が1人だったから大変だった。 本田さんはこれに調理までやっていたのだから凄い。僕には到底真似出来ない。
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