第1章

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「泣かないで? 僕は大丈夫だから‥‥。」 ――でも‥‥。 「ちょっと‥‥妹の事を思い出したんだよ。」 ――妹? 「うん‥‥君の考えが妹の声で聞こえるんだ。」 ――じゃあ、私は貴方の妹だね!! 「‥‥えっ?」 ――だめ‥‥かな? だから、そんな泣きそうな、不安そうな声は聞きたくないんだよ。 「いいよ。君は僕の妹だ。」 ――ありがとー、兄ちゃん♪ うん、この嬉しそうな声なら大歓迎だ。 「あっ‥‥。」 ――何? 「名前決めてないな‥‥。」 ――名前? 「うん‥‥‥‥雪‥‥。」 ――ユキ?
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