第2章

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僕は今、雪と共に近くのペットショップに居る。 これからのユキの生活に必要な物を買いにきたのだ。 「ユキ、どれを食べたい?」 僕はユキに餌を選ばせている。 猫に話しかけている僕は異様な眼で見られるかと思ったが、ペットショップではコレが普通のようだ。 ――コレがいい。 ユキが選んだのは一番高いやつだった。 「えっ‥‥これ?」 ――うん。‥‥だめ? ユキの目がうるうるしてきた。猫も涙を出すのだろうか? 僕はというと断れるはずもなく 「もちろんいいよ!!」 即答で返した。‥‥‥今月は質素に生きよう。 僕は他に必要な物を買ってお店を出た。 ペット用品って高いんだな。 「はぁ‥」 僕は自然とため息をしていた。 ――ごめんね‥‥私の為に。 僕のため息を聞いていたらしい。 あー‥僕のバカ!! ユキを落ち込ませてどうする!!
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