第2章

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「ふぅ‥‥。」 僕は湯船に浸かりユキの事を考えていた。 自由に出入り出来るよう、窓を開けた方がいいかな‥‥‥。 僕が出かけている時はヒマだろうから。 ‥‥後で聞いてみるか。 僕はそう決めて湯船から出た。 お風呂から出た僕にユキは擦り寄ってきた。 ――おかえりー、遊ぼー? 「うん、遊ぼっか。」 僕はペットショップで買った遊び道具をいくつか取り出した。 「ほら、捕まえてみな。」 その中から猫じゃらしの形をしたおもちゃを選び、ユキの前で揺らした。 ――それ!! えい!! ユキは鳴きながら猫じゃらしを捕まえようと必死だった。 見ていて結構面白いな。 僕はそれを笑いながら見ていた。 ――やった!! 捕まえたぁ!! 数分後、猫じゃらしはユキに捕らえられてしまった。 尻尾をピンッと立てて、見ただけでも喜んでいるのがわかった。
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