第3章

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しかし、本当に分かっているのかな? 「私にその子猫を飼ってほしいんでしょ?」 ‥‥違いますね。 ――兄ちゃん‥‥私、この人に貰われるの? あー‥‥本田さんのせいでユキが勘違いしちゃったじゃん!! 「違うよユキ。ユキは誰にも渡さないよ。」 「‥‥誰に話しているんですか?」 ‥‥しまった。普通にユキに話しかけてしまった。 あー‥‥、もう全部話しちゃおうかな。 「本田さん。今から順を追って説明しますから。途中、信じられない事もありますが本当の事ですので。」 それから僕は本田さんに全てを話した。 命日の日にユキを拾い、今は一緒に暮らしていること。ユキと僕は意思が通じ合うこと。僕がバイト中はユキもここに連れて行きたいこと。 本田さんは最後まで質問もせずにしっかりと聞いてくれた。
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