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しかし、本当に分かっているのかな?
「私にその子猫を飼ってほしいんでしょ?」
‥‥違いますね。
――兄ちゃん‥‥私、この人に貰われるの?
あー‥‥本田さんのせいでユキが勘違いしちゃったじゃん!!
「違うよユキ。ユキは誰にも渡さないよ。」
「‥‥誰に話しているんですか?」
‥‥しまった。普通にユキに話しかけてしまった。
あー‥‥、もう全部話しちゃおうかな。
「本田さん。今から順を追って説明しますから。途中、信じられない事もありますが本当の事ですので。」
それから僕は本田さんに全てを話した。
命日の日にユキを拾い、今は一緒に暮らしていること。ユキと僕は意思が通じ合うこと。僕がバイト中はユキもここに連れて行きたいこと。
本田さんは最後まで質問もせずにしっかりと聞いてくれた。
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