プロローグ

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「わかったよ」 僕は言われたとおり食器棚から四人分の皿を出し、テーブルの上に置いた。 「ありがとう。あっ、お父さんを起こして来てくれる?」 「ん、わかった」 僕は返事をし、リビングを出て父さんの部屋に向かった。 「父さん、起きてる?」 僕はノックをし、そう呼びかけた。だが返事は無い。ドアに耳を当てると中からイビキが聞こえて来る。 「はぁ……まだ寝てるよ。父さん、入るよ?」 僕が中に入ると案の定ぐっすりと寝ていた。 「父さん、起きて。朝だよ」 僕は父さんを揺さぶりながらそう言ってみた。 すると、意外とすんなり起きてくれた。 「……ん、んぁぁあ。おっ、おはよう」 「おはよう、父さん。ご飯、出来てるよ」 「わかった……。じゃあ、着替えたら行くから」 僕はわかったと返事をし、部屋を出た。
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