第4章

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ある夏の日の午後。時間にするとだいたい1時頃。 昼飯も食べた僕らは暇を持て余していた。 暇を持て余すと言えば幾分聞こえも良くなるが、実際は気温が暑すぎてただ動きたくないだけだ。 部屋にある唯一の冷房器具、扇風機の前で僕とユキは寝転がっていた。 ――兄ちゃん‥‥暑いよ。 「だねぇ‥‥。」 もう喋るのもダルい。 しかしながら、何でうちにはクーラーがないんだろ‥‥‥。 ここまでクーラーが欲しいと思ったのは始めてだよ。 しかし、何で今年の夏はこんなにも暑いのだろうか? あれだろうか、これも地球温暖化のせいなのだろうか。 地球温暖化なんて関係ないと思っていたけど、こうなると僕ら一般人にもかなり関係してくるね。 やっぱり地球は大切にしないとね。 僕がそんなしょうもない事を考えていると、不意に電話が鳴り始めた。
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