プロローグ

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「うー‥‥‥。じゃあ‥‥来週から夏休みだから、夏休みにどこかに出かける時はお兄ちゃんも一緒に行こうね?」 「うん、わかったよ。」 雪も少し拗ねながらも分かってくれたみたいだ。 それから僕は自室に戻り、宿題を始めた。国語や数学、英語と受験生なのになかなか多い。 僕はそれを数学から手をつけていった。 それから、30分ほどたっただろうか。不意に部屋のドアがノックされた。 僕がどうぞと、返事をすると雪が入って来た。 「お兄ちゃん、いまから出かけて来るね。」 「うん、気をつけて行って来いよ?」 「うん、お兄ちゃんも勉強頑張ってね♪」 そう言いながらどたばたと部屋を出ていった。 少しすると庭の車庫の方から車のエンジン音が聞こえてきた。 どうやら出かけたようだ。
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