葬園―キミと僕とのお別れ―

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やっと 独り占め出来たね これで 邪魔は誰もいないよ   頬を掠める風がフク ちょっと痛いこんな季節に こうしてずっと外にいるコト キミは おかしいって 笑って 言うのかな   紅い紅い花ビラが こんなにも似合うキミ 喰らい喰らい夜に 月明かりが 捕らえてしまった   ヨコにのびる線と タテにしずむ線 やがて溢れ出る 生のシルシ   僕は怖くなって 冷たいキミに なすりつけた 止まらないよ 止まらない   紅い紅い花ビラが こんなにも似合うキミへ 喰らい喰らい夜に 聴きたくないんだ 人が動く音なんて   ヨコに腫れる線と タテにしたたる線で ずっと溢れ出る 永久のシルシ   葬園パーティー 赤ワイン片手に 時たまキミとの思い出話をするのさ 暗くて気味の悪い仔だったねって La.LA.La.LA......   あなたの寝顔さえも 見れなくなった日 私は時計を刺しました   END...
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