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叫び声の先は、家と反対の方向だった。
ゆっくりとそちらを振り返ると…やや小太りの男が車の横に立っていた。
そして、その足元にはもう一人。
男が血を流して倒れていた。
「ちっ!」
舌打ちをしながら車に乗り込もうとした男の足元に、突然、黒いものが飛び出してきた。
叫び声に驚いて起きた草太郎だった。
「うわぁ~!あっち行けこの野郎!俺は猫アレルギーなんだ!」
男は身体中を掻きながら、慌てて車に乗り込み消えていった。
後に残ったのは、血を流し倒れている男と慌てて駆け付けたおばあちゃん、そして、猫が2匹…。
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