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「結局どうなったんだ？」
いつもの様に木陰で寄り添いながら、草太郎は右近に聞いた。
「おばあちゃんと近所の人が話してるの聞いただけだけど…。」
右近が言うには、結局倒れていた男は、ナイフで刺された傷が原因で死んだらしい。
つまり、殺人事件！
「でも、ばあさんが犯人の顔見てるじゃん。あっさり解決だな。」
「でも…おばあちゃん目が悪いからハッキリ見て無いんだって。」
「…役に立たねぇな。」
「そ、そんな言い方しないでよ！酷いよ…草太郎…。」
「でも、唯一の証人がそれじゃ、どうしようもないな。」
「…お巡りさんが一応怪しい男を捕まえたんだけど、証拠が無くて困ってるんだって…。」
「なんだ、じゃあ俺達が行ってそいつが犯人だ、って言えばいいじゃん。お前も顔見ただろ？」
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