6846人が本棚に入れています
本棚に追加
『ふあ~あっ‥!それにしても眠い‥ん?』
パジャマを脱ごうとボタンに手をかけた時、ベッドの端に小さく畳まれた布を見つけた。
『何コレ??』
可愛らしいピンク色をした、シルク素材のソレ。
恐る恐る手に取り、広げて見ると‥
『ん~??‥え、あ、ぎゃーっ!!
蒼太郎ー!ちょっと来なさ~~いッッ!!』
赤面しながら廊下で大人しく待っている執事の名を呼ぶ。
もちろん、ソレを握り締めながら。
「沙妃様?お着替えは終わりましたか??」
『ちょっと、何コレッ!!』
バッと手に持っていたソレを蒼太郎に投げ付ける。
「おや、お気に召さなかったのですか??」
『あっ、当たり前じゃない!
誰がそんな紐パンッッ――‥!』
〝沙妃様のためにわざわざ買って来たのに‥〟と呟き、蒼太郎は沙妃に聞こえるように溜め息を吐く。
最初のコメントを投稿しよう!