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外は夕方
部屋には私が一人
フローリングの床に壁にもたれて座っている
部屋の電気は付けていない
かなり暗い
何もする気がしない
床に転がるカップめんの空
脱力している私
ため息を付く私の手に
何か固くてひんやりした物が当たる
私はそれを手に取ってみる
見なくても気付いた
ジッポライターだ
外は夜
真っ暗な部屋
私はバラが刻印されたジッポの火を付ける
火は安定せず
せわしなく揺らめき輝く
そう言えば贈り物と言えば
これぐらいしか記憶にない
私はタバコなんて吸わないのに
揺れる火が照らす幻想的な光を見ながら私は回想する
回想が終わると同時に火が消えた
燃料が切れたらしい
終わったのか
うん、終わったんだね
私はジッポをゴミ箱に投げ入れる
ジッポはくぐもった音でゴミ箱に収まった
終わっちゃったんだ
私は布団に潜り込みながら
ようやく涙を流し始めた
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