悲恋物語

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いつか見た 水平線に浮かぶ小船 クリスタルブルーの海に すい込まれるように 甘い香りの南風が そっと心かすめて いいようのない 淋しさが 二人の面影映す あ~ 夏の日差し浴びながら 戯れる 二人の姿が蜃気楼のように 揺らめいては消えて 夏が来るたびに いつも思う おまえと過ごした日々を 辛いのに 涙隠して笑顔みせた おまえが 憎らしいよ いつか見るはずだった 二人の朝も もう 見ることもない 叶わぬ夢になったね 『ごめんね』と 言った後で微笑むおまえ 俺の手を握りしめて 静かにまぶたを閉じた あ~ 悲しいよ 俺独り残して おまえは 天使のように 空に舞い上がり そして 輝く星に でも 淋しくはないさ いつも 心の中に おまえがいるから いつか 生まれ変わったなら 今度こそ 一緒になろう
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