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「お前まじなんなんだよ!」
隣りに座ったそいつからちょっと距離をとった。
「逃げることないだろ。」
言ってそいつは湯川が座っている席を指差した。
「なんだよ……。」
「ここ、俺の席。君、湯川颯士だっけ?いつもここ座ってるよな。もしかして俺に興味でもあんの?」
そう言われて湯川は自分が座っている席に目をやった。
その机から、ちょっと出ていた教科書には、『河嶋祐志』と書いてあった。
「か、わ、しま?っていうのあんた。」
湯川はそのちょっと出ている教科書を見ながら言った。
「お前、何人の机ん中見てんだよ。」
河嶋というクラスメートはなんだか容姿的にみたら真面目って感じなのに、会話をしていると、なんだか不真面目ではないが、真面目そうでもないように思えた。
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