4人が本棚に入れています
本棚に追加
私は鏡が大嫌い。
何故…?
それは自分が弱く見えてしまうから。
孤独と言う名の闇に捕らわれてしまいそうだから。
私は他人が思っているほど強くは無い。
臆病者だから、わざと狼の皮を被るんだ。
自分を奮い立たせるために。
自分は強いと錯覚させるため。
でも鏡にはどうしても勝てないのだ。
弱い自分を映してしまうから。
自分の弱さを知ってしまうから。
鏡の中の私はいつも情けない顔をしてる。
だから思わず涙があふれ出す。
そうすると鏡の中の私が
「もう強がらないで」
と、囁く。
だからまた泣く
泣いて
ないて
ナイテ。
涙が枯れたらまた狼の皮を被るんだ。
その鏡を粉々に砕くその日まで。
最初のコメントを投稿しよう!