わん

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「ちょ、沙織。合コンしよーよ」 「雨芽またそんな事言って… 合コン組んでも文句言うのはあんたじゃない」 沙織は無関心そうに髪をいじっている。 「だって!王子様が現れないんだもん!! 赤い糸の運命の人…」 「まだそんな事言ってんの? 赤い糸とか王子様とかいる訳ないじゃん」 頬を膨らませたあたしを哀れそうにみて一蹴した。 「沙織はいるじゃん王子様。 顔はそこそこで運動神経もそこそこで頭いい彼氏が」 「…あんた人の彼氏捕まえて"そこそこ"連発って…どういうことよっ」 「ゔー」 「あーもう!!わかった! あんたのいうそこそこ彼氏にセッティングしてもらうわよ!それで満足!?」 「沙織…大好き!!」 抱きつくとめんどくさそうに「はいはい」と言った。 _
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