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走り始めたジマの後ろから
「わんわんわん」と鳴き声が聞こえた
その声は
だんだんとジマの後ろに近づく
「わん、う~わんわん」
ジマの後ろの鳴き声が大きくなり、温かい、でも、お母さんの話す時の口からでる温かさとちがうものが
ジマのお尻にあたる
お母さんの後ろを
ジマはちからいっぱい追いかける
お母さんが木の下に入った
「まって、お母さん」
ジマは、苦しいのをがまんして
ちからいっぱい走る
「わん、ぐぉ~わん」
鳴き声と暑い風がジマを追いかけてくる
木が、ジマの目の前に来た
「きゃん」
鳴き声が変わった
暑い風がなくなった
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